アレルギーと一口にいっても、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、じんま疹、気管支喘息などありますが、ここでは「アレルギー性鼻炎」について説明します。
アレルギー性鼻炎は、ハウスダスト(埃)やダニ、花粉などが原因となり鼻の粘膜がアレルギー反応を起こし、くしゃみや鼻水、鼻づまりの症状が出る病気です。喉に違和感をおぼえたり目のかゆみを伴うこともあります。
[症状]
くしゃみ、鼻みず(水溶性)、鼻づまりが三大症状で、風邪の初期症状とよく似ています。
子供のアレルギー性鼻炎では、大人に比べて鼻づまり型が多くみられ、目のかゆみや充血といった症状も大人に比べて強く現れる傾向があります。
[注意点]
アレルギー性鼻炎の発症は、自律神経の働きと深いかかわりがあることから、症状は副交感神経の働きが活発になった朝や夕方に強く現れる傾向にあります。アレルギー性鼻炎は完治の難しい病気ですが、日常生活に気をつければ症状の緩和や発症の予防も可能です。
[対策]
アレルギー性鼻炎は原因である抗原を遠ざける抗原除去を基本としますが、それでも症状が残る場合があります。特に、子供は自分の苦しんでいる症状をうまく伝えることができず、病気を悪化させてしまうことも少なくないので、気になる症状がみられたら早めに専門医に相談しましょう。
[代表的な治療法]
治療法は、抗原の除去や回避、薬物療法、特異的免疫療法(減感作療法)、手術の4つに分かれます。重症度や抗原の種類、患者さんのライフスタイルに応じて治療法を選択します。
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