子供は大人より中耳炎にかかりやすいと古くから言われています。生後1歳までに60%、3歳までに80%の子供が、少なくとも1回は急性中耳炎にかかると言われています。
その理由として指摘されている要因に、中耳の解剖学的構造や免疫力の未熟性、母乳保育の低率化、母親の喫煙率増加などが挙げられています。
特に2歳未満の乳幼児は、一度かかるとその病気を繰り返しがちになります。
子供が大人より中耳炎にかかりやすい耳の構造として、耳と鼻をつないでいる耳管と呼ばれる管が、大人よりも子供のほうが太く短いことがあります。また、鼻と耳が大人よりも近づいていることから、鼻から耳へバイ菌が入りやすく、炎症を起こしやすい環境にもあります。
子供は特に風邪を引きやすく、常に鼻水が出ています。さらに進むと、俗に言う「青っぱな」と呼ばれる鼻水になります。この「青っぱな」は、鼻の奥でバイ菌が繁殖している証拠になりますので、より一層の注意が必要になります。
風邪を引いて鼻水が出ていても「熱が無いから大丈夫」と安心せずに、一度急性中耳炎になったことがある子供の場合には、必ず耳鼻科で鼓膜の検査をしてもらいましょう。
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