乳幼児に多い代表的な喉の病気に、咽頭結膜炎と急性喉頭炎があります。
【咽頭結膜炎(プール熱)】
アデノウィルスというウィルスに感染して起こる風邪の一種です。
[症状]
高熱が出て喉が腫れ、痛みや結膜炎を起こしたり、目やにが出たり、白目やまぶたの裏が赤くなります。赤ちゃんの場合は、下痢や嘔吐の症状が出ることがあります。
[注意点]
体調がよくないときにはアデノウイルスに感染しやすくなるので、普段から体調管理が重要です。また、なるべく人ごみは避けて、十分に手洗いとうがいをするようにしましょう。
[対策]
アデノウイルスに対する特効薬はありません。
安静と十分な睡眠で免疫力が落ちないようにすることや、脱水症状を防ぐための水分補給を行うことが大事です。
[代表的な治療法]
高熱でツライ時には解熱薬を使い、喉の痛みには、うがいや鎮痛薬を使います。また、眼のかゆみの強い時には、抗ヒスタミン薬やステロイドの点眼薬を使います。
【急性喉頭炎】
2歳ぐらいまでの乳幼児がかかりやすく、クループともいわれ冬や季節の変わり目などに起こります。
喉頭という喉の奥の咽頭と気管の間にある部分に、ウィルスが感染して炎症を起こした病気です。
[症状]
炎症始めには、鼻水やくしゃみが出ます。しかし、次第に呼吸が苦しくなって咳が出始め、息を吸いこむ時にヒューヒューと音がします。さらに、声がかすれてきて、よく出ないようになります。
[注意点]
ひどい咳が出始め、呼吸がゼコゼコし息を吸うときヒューヒューという症状がでたら、 呼吸困難を起こす前兆となります。
呼吸困難になったら緊急を要するので、救急車を呼びすぐに病院へ行きましょう。
[対策]
発作が起きたら立て抱きにして起こし、咳が止まるまで待ちます。
炎症があるときは、蒸気吸入をすると楽になります。
[代表的な治療法]
消炎薬や鎮咳薬が投与されますが、細菌感染が疑われる場合は抗生剤の投与が有効となります。多くの場合は数日から数週で治ります。抗生剤やステロイドホルモンなどをネブライザー吸入する治療も行われます。
入力内容をご確認の上、宜しければ「送信ボタン」を押してください。