花粉症とは、スギ花粉などによって起こるアレルギー性疾患のことです。
花粉症のアレルギー症状は、花粉が目や鼻の粘膜に接触することで現われてきます。
花粉が鼻のなかに吸い込まれると、アレルギーを起こす物質である抗原(アレルゲン)が花粉から溶け出し、この抗原と闘うために人は体内で抗体を作り出します。抗体は抗原を捕まえるときに、ヒスタミンなどいくつかの物質を放出するので、これが神経を刺激して炎症を起こします。
[症状]
症状は主に、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみの4大症状です。
飛散初期は、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状が出ることが多く、鼻づまりは飛散ピーク時より後の飛散後期に症状が出ることが多いです。また、風邪や喘息に似た症状を発する事もあり、気管支喘息を発病したりすることもあります。
[注意点]
花粉の飛散量が多くなると予想される日の外出を避けることが一番です。
特に、晴れまたは曇りで気温が高く、湿度が低い場合や、雨の日の翌日などは花粉飛散に要注意です。
[対策]
外出時にはマスクや帽子、ゴーグルなどを着用します。また、花粉が付着しにくいナイロンやポリエステル製の衣類や、目の粗くない生地のコートなどを着るように心がけましょう。帰宅時には、衣類についた花粉を払ってから家の中に入ることがとても大事です。
[代表的な治療法]
花粉症などのアレルギーは、症状が悪化すると治療が難しく薬も効きづらくなりますので、症状が軽いうちに薬を服用するなど、早めの治療が必要です。
代表的な治療では、抗アレルギー薬の投与とステロイドによるものがあります。抗アレルギー薬の内服などは即効性に乏しいため、花粉飛散時期の半月くらい前から投薬を行います。また、即効性のあるステロイド(副腎皮質ホルモン)剤に関しては、副作用などの問題があるため、医師とよく相談のうえ使用します。
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